1年ほど前になりますが、友人からある「拡散希望のツイート」が流れてきました。
内容は「救急車の適正利用のために#7199を使おう」でした。
何千回か何万回かは忘れましたがリツイート数はかなり多かったです。
確かに不要不急に救急出場の増加の抑制に#7199が効果があるのは事実です。
でもこれ実施してるの一部の都道府県だけなんです。
知っている方もおられるとは思いますが該当のツイートには記載されていなかったので少しモヤモヤしてました。
実施している都道府県は?
平成30年4月1日現在
・宮城県 ・埼玉県 ・東京都
・新潟県 ・大阪府 ・奈良県
・福岡県
・札幌市 ・横浜市 ・神戸市 ・田辺市
の7県と4市のみとなっています。
サービス圏外からかけても対応して貰えないのでご注意ください。
なんで一部の都道府県だけ?
詳しくは僕も把握できていませんが、予算の確保と人材を集めることが難しいからだと思います。
医師、看護師や専門の相談員を24時間365日確保するのは簡単では無いでしょう。
さらに、救急車での搬送が最善と判断した時は電話を切ることなく相談者の管轄の消防本部に転送するので、そのための設備なども必要です。
国からの補助金もあるみたいですが、なかなか進んでいないのが現状です。
何かで代替えできない?
まず、救急相談#7199には2つの役割があります。
① 重傷度の判定。結果によっては救急車を要請。
② 救急搬送適用外の場合は対処法や何時間以内に受診するのが好ましいかを伝え、必要に応じて病院を紹介。
残念ながらこの両方を兼ね備えるのはありません。
しかし、①はアプリで。②は病院の紹介であれば、サイトや消防署への問い合わせで代用できすが、対処法を示してくれるサービスは見つけられませんでした。
代わりに過去記事の本がお勧めです(露骨な宣伝)
①の代用は「Q助」で!
このアプリは当てはまる症状を選択していくと「赤・黄・緑」に分類されて
赤であれば救急車の呼ぶように
黄の場合は二時間以内に受診するように
緑は夜間であれば翌朝まで待っても構わないよ
という風になっています。
また、黄・緑であれば何科を受診すれば良いかの参考も教えてくれます。
救急相談ダイヤルと比べるともどかしい気もしますが、全国で使える点と救急相談が混んでいても使える点はは便利です。
でも、それ以外は救急相談と比べると不便に感じます
慌ててる時にチェックリストを読んでは選択してまたチェックリストを読んでを繰り返すなら電話したいです。
ちなみに制作したのは総務省消防庁なので信用はできます。
②各都道府県の医療情報サイトor消防署
使い勝手は都道府県によって全然違います。
大阪は夜間救急で対応できる科が分かりますが滋賀は分かりません。
後、消防本部によっては夜間対応ができる病院を教えてもらえますが、必ず119番では無く一般の電話番号にかけてください。
最後に
増やさない理由はない救急相談ダイアルですが思うようには進んでいません。
Twitterで救急相談ダイアルで助かった人の漫画が話題になったのをきっかけにNHKが特集を組んだのですが、進まない理由を触れないどころか5分位で終わりました。
書いた割には答えが出ずモヤモヤだけが残る「救急相談ダイアル」でした。
ここまでお読み頂きありがとうございました。